世界農業遺産認定!武蔵野の落ち葉堆肥農法

令和5年7月5日(水)に国連食糧農業機関(FAO)により、「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が世界農業遺産に認定されました。

1.概要

令和3年10月、国連食糧農業機関(FAO)に世界農業遺産への認定申請を行った埼玉県武蔵野地域は、審査の結果、世界農業遺産に認定されました。

※埼玉県武蔵野地域(川越市・所沢市・ふじみ野市・三芳町)

2.埼玉県武蔵野地域の概要

江戸時代の人口増加に伴い、屋敷地・畑地・平地林を含む細長い短冊形の地割によって開拓されました。平地林の落ち葉を使った伝統的な「落ち葉堆肥農法」により、栄養分が少ない土地を肥沃な畑地に変え、今日まで受け継がれています。

3.これまでの経緯

  • 平成28年度  世界農業遺産承認及び日本農業遺産への認定申請
  • 平成29年3月 日本農業遺産に認定
  • 平成30年度  世界農業遺産承認申請
  • 令和2年7月  世界農業遺産承認申請
  • 令和3年2月  国(農林水産省)より世界農業遺産認定申請に係る承認を得る
  • 令和3年10月 国(農林水産省)から国連食糧農業機関(FAO)へ世界農業遺産認
            定申請書を提出
  • 令和5年6月  国連食糧農業機関(FAO)による現地調査
  • 令和5年7月  世界農業遺産に認定

4.世界農業遺産認定に係る協議会会長のコメント

300年以上続く当武蔵野地域の「落ち葉堆肥農法」がこのような形で世界的な評価をいただき、大変嬉しく感じております。
大都市近郊でありながら、現在も続くこのシステム並びに景観は、名実ともに遺産として認定されたことを受け、次の世代へ残すべく引き続き尽力してまいりたいと考えております。

武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会会長
三芳町 町長 林 伊佐雄

その他

プレスリリースは、下記ページをご覧ください。

プレスリリース

「世界農業遺産」認定に係るFAOの現地調査が実施されます

武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会では、令和3年10月にFAO(国際連合食糧農業機関)へ世界農業遺産認定申請書を提出し、この申請を受けて、埼玉県武蔵野地域(川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町)で、令和5年6月22日(木)にFAOによる現地調査が実施されることとなりました。

詳細につきましては、下記ページをご確認ください。

「世界農業遺産」認定に係るFAOの現地調査

令和4年度武蔵野の落ち葉堆肥農法セミナー開催のお知らせ

   本地域は東京から30キロ圏内という都市近郊でありながら、江戸時代からの伝統的な農法「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が今なお息づいている地域です。本地域の伝統農法である武蔵野の落ち葉堆肥農法に関しましては、平成29年3月に日本農業遺産に認定されました。また現在、国連の機関であるFAO(国連食糧農業機関)による世界農業遺産認定に向け着実に歩みを進めています。

   そして今回、本地域の伝統農法である「武蔵野の落ち葉堆肥農法」を多くの人に知っていただくため、『武蔵野の落ち葉堆肥農法セミナー』を開催いたします。 農業関係者だけでなく、本内容に興味がある方は一般の方でも参加できますので、お気軽にご参加ください。

   セミナー内容の詳細及び申込方法は下記チラシをご確認ください。

令和4年度武蔵野の落ち葉堆肥農法セミナーチラシ

FAO(国際連合食料農業機関)に世界農業遺産認定申請書を提出しました。

毎年1月に開催される体験落ち葉掃きの様子

武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会(川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町、いるま野農業協同組合、川越農林振興センターにより構成される協議会)は、本地域の伝統農法である「武蔵野の落葉堆肥農法」の世界農業遺産認定に向け、FAO(国際連合食料農業機関)に申請書を提出いたしました。

【これまでの歩み】
 平成26年度      世界農業遺産承認申請
 平成28年度      世界農業遺産承認及び日本農業遺産への認定申請
 平成29年3月14日   日本農業遺産に認定
 平成30年度      世界農業遺産承認申請
 令和2年7月22日     世界農業遺産承認申請
   令和2年9月18日     一次審査(書類審査)通過
 令和2年9月26日     現地調査
 令和3年1月27日     二次審査(プレゼンテーション)
 令和3年2月19日     農林水産省より世界農業遺産認定申請に係る承認を得る
 令和3年10月7日     FAO(国際連合食料農業機関)に世界農業遺産申請書を提出

FAO(国際連合食料農業機関)への申請書類の提出について(農林水産省ホームページ)外部リンク

世界農業遺産認定に向けて埼玉県立川越総合高校の生徒より応援メッセージ動画をいただきました。

 本地域の地元の高校である埼玉県立川越総合高校は、平地林の落ち葉掃きや落葉堆肥作りなどの体験を通じて、本地域の伝統農法の重要性を学んでいます。
 そして今回、この埼玉県立川越総合高校より、本地域の世界農業遺産認定に向けて応援メッセージ動画をいただきました。

埼玉県立川越総合高校より応援メッセージ

埼玉県知事表敬訪問

 令和2年2月22日、世界農業遺産への認定申請にご支援を頂いている埼玉県の大野元裕知事へ表見訪問に伺い、本地域の伝統的農法である「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が今回の世界農業遺産への認定申請に係る承認手続きにおいて世界農業遺産への認定承認を得たことと今後のスケジュールについて報告をいたしました。
 大野元裕知事には、今回の世界農業遺産への認定申請に係る承認に関する現地調査において、本地域の世界的重要性を世界農業遺産等専門家会議に訴えていただきました。

「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が世界農業遺産への認定申請承認を得ました

 武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会( 川越市,所沢市,ふじみ野市,三芳町,JAいるま野,川越農林振興センター により構成される協議会)は、本地域の伝統的農法である「武蔵野の落ち葉堆肥農法」について令和2年7月22日に世界農業遺産への認定申請にかかる承認申請を行いました。
 令和2年9月18日に一次審査(書類審査)を通過し、令和2年10月26日に現地調査、令和3年1月27日に二次審査を経て、令和3年2月19日に「世界農業遺産への認定申請にかかる承認」を得ました。

1)今までの歩み
・平成26年度世界農業遺産承認申請
・平成28年度世界農業遺産承認及び日本農業遺産への認定申請
平成29年3月14日 日本農業遺産に認定
・平成30年度世界農業遺産承認申請
・令和2年度世界農業遺産申請、世界農業遺産への認定申請にかかる承認

令和2年度世界農業遺産への認定申請に係る承認及び日本農業遺産の認定を行う地域の決定について(農林水産省ホームページ)

2)今後について
 今後、武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会は、国連食糧農業機関(FAO)による世界農業遺産への認定を目指すとともに、日本における大都市近郊の農業遺産として、本地域の農法の発展・発信に努めてまいります。

「武蔵野の落ち葉堆肥農法」世界農業遺産承認申請二次審査が行われました

 令和3年1月27日に世界農業遺産への認定申請に係る承認申請に関する二次審査(プレゼンテーション)がオンラインで行われました。
 当日は、事前に作成したプレゼンビデオの放映、世界農業遺産等専門家会議の委員からの質疑応答を行い、「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の概要、認定基準への適応性、世界的な重要性などを委員に伝えました。